長谷川利行
Toshiyuki Hasekawa
明治24年(1891年)生まれ。京都府出身の洋画家。姓の読みは本人の署名に従い「はせかわ」とした。愛称は「りこう」。
20代は短歌の道を志し、30歳を過ぎてから上京。
主に貧民街を転々としながら生活していた為、決まったアトリエは持たず、下町やその中で生きる人々の姿を叙情豊かに制作した。
生来の放浪癖からか、浅草や山谷、新宿の簡易宿泊所を転々とするようになり、最後は三河島の路上で倒れ、板橋の東京市養育院で誰の看取りもなく49年の生涯を閉じる。
経歴
- 1891
- 京都山科生まれ
- 1923
- 新光洋画展に入選
- 1926
- 二科展に初入選
- 1929
- 日暮里を離れ、浅草近くに住む
- 1932
- 天城俊彦(本名:高崎正男)を知る(天城は1936年新宿に天城画廊を開く)
- 1937
- 新宿旭町に移る
一水会展に出品
天城画廊で個展を開催 - 1938
- 浅草に移る
- 1940
- 三河島の路上で倒れ、東京市養育院に収容される。
10月12日没。享年49歳
履歴
受賞歴
- 1923
- 新光洋画展で『田端変電所』入選
- 1925
- 第3回大阪藝術展入選
- 1926
- 二科展、帝展に入選
- 1927
- 1930年協会展で『陸橋みち』他2点入選
- 1928
- 1930年協会展奨励賞受賞
コレクション
東京国立近代美術館・愛知県美術館・群馬県立近代美術館・府中市美術館・福島県立美術館 他