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展覧会

池原悠太個展- 呼継とルフラン-

Yuta Ikehara solo exhibition [ Yobitsugi and Refrain ]

池原悠太個展- 呼継とルフラン-

Yuta Ikehara solo exhibition [ Yobitsugi and Refrain ]

 動植物や風景、建築物、電子記号などをモチーフに、ペインティングや写真、画像のコラージュを通じて、物事がうつろい循環していく様子を表現している。 形あるものが絶えず移り変わっていくことに美意識を感じ、崩壊と再生を繰り返す物事を作品の中に捉えたいと考えている。田舎で育ち、祖父母の農家が原風景である私にとって、井戸水を汲み土を耕し作物を育てる生活から見えたものは、人々の日常的な営みはいつの時代も変わらず繰り返されるという揺るぎない事実である。
 一方で、老朽化した建築物や役目を終えた施設あるいは自然災害で失われた景色が、現代社会の絶え間ないスクラップアンドビルドの中で近代的な景色に作り替えられていく。
 この様相が自然界の循環と重なって見えることで、私の作品に影響を与えている。街並みが変わりゆく様子や、人々の暮らしが変化する過程を感じることが、私にとって重要なインスピレーションとなっている。 パソコンやインターネットなどの普及とともに生きてきた自身にとってデジタル技術は身近な存在であり、それらを取り入れたミクストメディアによる作品制作に取り組んでいる。
シュルレアリスムや浮世絵などの古典要素を現代的なデジタル手法で再解釈し、デザインやポップカルチャーの色彩豊かな世界と接続させることで、過去と現代が交差する新しい視覚的表現に取り組んでいる。

 「呼継とルフラン」というタイトルには、形を変えながら断片を継ぎ合わせる行為と、繰り返される時間の構造という、二つの意味を重ねている。
呼継は、異なる器の破片を呼び寄せ、新たな器として再生させる技法である。私はこの行為を、時代や背景の異なる図像を接合し、別の位相へと移し替える態度として捉えている。民画や民藝を手がかりに集めた、時代を超えて持続してきたプリミティブなモチーフと、現代社会の中で流通し複製され、更新あるいは消費され続けるイメージ。それぞれに宿るナラティブを横断しながら交差させることは、時間の層を呼び継ぐ試みでもある。
一方でルフランは、旋律が反復されるように、出来事や形態が変容しながら回帰する構造を示している。季節の循環や日々の営みが持つ穏やかな反復がある一方で、再開発と更新を繰り返す都市の風景は、終わりなきスクラップアンドビルドのリフレインのようでもある。情報は加速度的に拡散し、消費され、次の更新へと押し流されていく。穏やかな循環と、加速し続ける更新という、異なる反復が同時に存在している。

本展では、断片を継ぎ合わせる行為を通して、変わり続ける景色のなかにある反復を捉えたいと考えている。

会期
2026.04.11-04.24
時間
10:00-18:00
イベント
作家在廊日:4月11日(土)、4月12日(日)、4月18日(土)、4月19日(日)、4月24日(金)
備考
最終日17時まで
period
2026.04.11-04.24
time
10:00-18:00
notes
Final day until 17:00