山口長男
Takeo Yamaguchi
京城府(現・韓国ソウル)出身。1921年に19歳で日本に来るまでを京城で過ごした。
本郷洋画研究所で岡田三郎助に学び、東京美術学校(現・東京藝術大学)に入学。1927年に渡仏。フランスではパブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラック、それに当時渡仏中だった佐伯祐三にも刺激を受ける。
また、彫刻家のオシップ・ザッキンのアトリエにも出入りし、立体的な造形をも習得に努めた。
戦後、二科展の再結成にあたり会員として参加。グッゲンハイム賞美術展、チューリッヒ市立美術館の「現代日本の絵画展」など、国外での出品も広がる。
1961年、芸術選奨文部大臣賞を受賞。
1982年、武蔵野美術学園学園長に就任。1983年に永眠。
経歴
- 1902
- 京城府(現・韓国ソウル)にて生まれる
- 1921
- 上京し、本郷洋画研究所に通う。ここで横手貞美、大橋了介と知り合う
- 1922
- 東京美術学校西洋画科に入学する。長原孝太郎・小林万吾・和田英作に師事
- 1927
- 東京美術学校卒業。同期生に、猪熊弦一郎、牛島憲之、岡田謙三、荻須高徳、小磯良平
- 1942
- 札幌市出身の野村きよと結婚する
- 1945
- 10月、二科会再結成され、新会員に挙げられる
- 1954
- ニューヨークでの第18回アメリカ抽象美術展に日本アブストラクト・アート・クラブの会員として出品
4月、武蔵野美術学校教授となる - 1963
- 9月、二科展出品を中止し、後に二科会から退会する
- 1983
- 東京小平市の昭和病院で永眠
履歴
受賞歴
- 1946
- 二科展にて、会員努力賞を岡田謙三とともに受賞
- 1954
- 第1回現代日本美術展にて安井曾太郎とともに優秀賞を受賞
- 1958
- 二科展にて、会員努力賞を受賞
- 1962
- 芸術選奨文部大臣賞を受賞
コレクション
島根県立美術館・静岡県立美術館・福岡県立美術館・東京国立近代美術館 他